sukiyaki-k’s diary

アラフィフからのやり直し人生。日々のことや黒歴史など思いつくままに綴っていきます。

「雨ニモマケズ」に思うこと②

 こんにちは。

sukiyaki-kです。

昨夜のうちにアップしようと思ったのですが

前回記事の編集に時間がかかりすぎて

日付変更線をまたいでしまいましたので、

今日の記事は前回の記事の続きです。

「雨ニモマケズ」に思うこと - sukiyaki-k’s diary

前回の記事では

子供のころに感じた感想を正直に書かせていただきました。

子供って、承認欲求の塊みたいなところがあるし

格好良く見せたい時期にデクノボーと呼ばれたい!?

人生経験の浅い私のようなボンクラでは

この詩の良さが理解できない。

アイディンティテイの確立なんてまだできてないし

その年代の親だってまだ、雨ニモマケズの理解は難しいのではないか

というようなことが書いてあります。

しかし、アラフィフとなり

いろいろな人生経験を経て

デクノボーと呼ばれても

こんな風に生きれたら素敵だな、と思うようになりました。

前回も、詩の前半部分は納得できたと書きました。

子供であっても、詩の前半部分については理解とまではいかなくても

納得できたのです。

私の中での問題は最後の

日照りのときは涙を流し

寒さの夏はおろおろ歩き

皆にデクノボーと呼ばれ

ほめられもせず 苦にもされず

そういうものに 私はなりたい

この5行!!

ここが子供のころには理解ができませんでした。

以下、引用しながら心境の変化を比べたいと思います。

日照りのときは涙を流し

寒さの夏はおろおろ歩き

子供時代:何とかしようよ、格好悪いよ

現在:そうよね~、人生、自分の力ではどうにもならない出来事ってあるよね

   そんな時は嵐が過ぎ去るのを待つように、じっとしているしかないんだよね

   じたばたしても、仕方ないんだよね。

   でも、感情はあるから、悲しかったら涙を流すし

   おろおろ歩くように、落ち着かずに右往左往するんだよね。

 

皆にデクノボーと呼ばれ

ほめられもせず 苦にもされず

子供時代:デクノボーって役立たずじゃん!

     褒められないってつらいじゃん!

現在:デクノボーって言われたって、自分の信念に従って生きてたらいいよね。

   前半部分の、東西南北に人助けに奔走している、この人は素晴らしい。

   他人がほめてくれなくても、自分で自分をほめればいい。

   自分に嘘をつかずに生きて、人から嫌だと思われなければ良いよね。

 

そういうものに 私はなりたい

子供時代:こんな人にはなりたくない。大きな夢をつかむんだ。

     全く根拠なく、成功すると思っていました。

現在:うん!私もそうありたい!!

   こうやって生きていきたい。

   自分に正直に、人に優しく、多くを望まず

   日々の暮らしに感謝して、慎ましやかに生きていきたい。

 

と、こんな感じで、

よくまぁ、こんなに変わるもんだと、書きながら思っております(笑)

と、いうような話を父親にしたらば

宮沢賢治って実は金持ちのボンボンだよ!

と言われ、かなりの衝撃を受けました。

私の中の宮沢賢治のイメージが・・・・一挙に崩れ去りました。

人間的に成長したつもりでしたが、sukiyaki-kまだまだ未熟者です(笑)

 

宮沢賢治がこの詩の中で

日照りと冷夏に右往左往する様子を描いたのは

宮沢賢治が東北の出身であったことに起因すると考えます。

東北地方では農業が盛んですので

水不足や日照不足は作物に甚大な影響が出ます。

ですが、天候は自分の力だけでどうにかできることではありません。

その時の焦りや不安を人間らしく表現した言葉が

「涙を流し」

「おろおろ歩き」

ではないかと思っております。

 

未熟者ではありながらも、この詩の良さがわかったのは

本当にいろんな経験をしたから故だろうなと思います。

いっぱい泣きました。笑いました。

家族に、友人に、見知らぬ人に、本当にいろいろな人々に助けてもらいました。

本に救ってもらったこともありました。

(徐々に救ってくれた本たちの紹介もしていきたいです。)

 

 

この雨ニモマケズ宮沢賢治がなくなった後に発表されています。

宮沢賢治が闘病中に執筆したものだと思われ、自身の死を感じたようなとき

生死観を見つめなおしたときに

あふれ出てきた言葉なのかなと勝手に推測しています。

心理学者で精神分析家のエリクソン

英知を得るのは人生の最終段階と、述べています。

病床で、部屋天井を見つめながら

宮沢賢治は何を思ったのか、想像を膨らませるsukiyaki-kなのでした。

 

あっ、私はまだまだ生きる気満々、発達途中です。

 

 

   

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