sukiyaki-k’s diary

アラフィフからのやり直し人生。日々のことや黒歴史など思いつくままに綴っていきます。

故郷の伝統行事

こんにちは。

sukiyaki-kです。

 

コロナ禍のために地域の伝統行事が相次いで中止になって2年。毎年行われていたお祭りや花火大会の中止は、季節の彩をなくしてしまったような寂しさがありました。

8月の上旬の「竿灯まつり」で夏本番を迎えたような気持ちになり、8月の下旬に行われる「花火大会」で夏の終わりを感じる。そんな季節の移ろいも感じさせてくれていました。

 

私の故郷、秋田県の有名な伝統行事が「竿灯まつり」で、東北3大祭りのひとつとしても知られています。ちなみに、他の2つは青森の「ねぶた祭り」、仙台の「七夕祭り」です。

「竿灯まつり」は厄除け、五穀豊穣などを願う行事として江戸時代から200年以上受け継がれてきた伝統行事になります。

長い竹竿にいくつもの提灯をぶら下げた「竿灯」を稲穂に見立て、お囃子に合わせて空高く掲げます。夜にはその提灯にろうそくで明かりが灯され、とても幻想的です。最近、イルミネーションが流行っていますが、その原型ともいえるのではないかとも思えるくらいです。

竿灯まつりの公式サイトです☟

www.kantou.gr.jp

竿灯まつりと言えば、夜空に浮かぶ竿灯を思い浮かべる方が多いと思うのですが、実は「昼竿灯」と呼ばれる「竿灯妙技会」もかなり面白いのです。

竿灯は一番大きいものでは高さ12m、重さは50Kgにもなります。それを掌、額、肩、腰にのせて制止をさせるのです。腕力はもちろん、体のバランス感覚もとても重要になります。掌、額、肩、腰へと竿灯を移し変えるのはまさに妙技です。この技を競い合う大会が「昼竿灯」。夜は夜空に浮かぶ提灯が幻想的で素敵ですが、昼は男たちの熱い戦いに感動します。

 

今日は久しぶりに竿灯が上がるということで会場へ出かけてきました。

会場の駐車場に着き、車を降りると聞こえてくるのは太鼓と笛のお囃子。心が浮きたち、早く会場へ行きたくて小走りになっている自分がまるで子供みたいでおかしくて、クスっとしながら会場に着きました(笑)

あいにくの雨で風も強く、とっても寒かったのですが、久しぶりに見る竿灯に安心感を覚えました。コロナ禍で十分な練習はできなかったでしょうし、練習しても誰にもお披露目する機会はないのかもしれないという懸念もあったと思います。そのような中で、竿灯を上げて見せてくれた方々、それを盛り上げるためのお囃子の方々、みんな輝いて見え、その空間に自分も居れたことをとても嬉しく思いました。

妙技には観客から惜しみない拍手が送られます。今日は風が強かったので竿灯が安定しづらく倒れる場面もありました。会場からはどよめきが起こりますが、それも醍醐味のひとつです。

 

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腰で竿灯を上げる妙技はかなり修練が必要な技になります。

 

故郷の伝統行事である「竿灯まつり」、2年間開催されなかったことは寂しかったですが、竿灯を上げる技が受け継がれていることはとても嬉しく思いました。

故郷への愛とか執着といったものはこれまで感じていませんでしたが、こうして竿灯を見に行き、地域の人々を応援することが、もしかしたら私の地元愛の形なのかもしれません。

 

ここまで読んでいただいてありがとうございました。