自我消耗~我慢が続いた時の対処法~
こんにちは。
sukiyaki-kです。
今日は我慢にまつわる認知バイアスのお話です。
禁煙、禁酒、ダイエット、
これらの成功条件に必要なものは?
意志力?
自制心?
周囲の協力?
いずれにしても自分をコントロールしなければならず
欲望のままには行動できない状態になります。
食べたいのに食べられない。
お酒が飲みたいのに飲めない。
でもテレビでは、おいしそうなお料理番組が数多く放映され
CMではおいしそうにビールを飲む方々が映し出されています。
ラーメン屋さんの前を通れば、とってもお腹の空く美味しい匂い、
コンビニでは新商品のスイーツが目に留まる。。。
いけないとわかっていても、足を止めてスイーツを見つめる自分。。。
店員さんに「お金がなくて買えないのかしら?」
と、心配されているかもしれません(笑)
誘惑は数多くあります。
何かをやめようとしている時は
我慢が必要な状態であり
ストレスを感じている状態ともいえるでしょう。
イライラしたり
怒りっぽくなったり
はたまた鬱的になったり・・・
実は
自制心や意志力は、筋力に似て有限リソースです。
我慢すると、その後に我慢が出来なくなります。
この現象を「自我消耗」と呼ぶそうです。
我慢し続けることが可能なのは修行僧や、よほど悟りを開いた方や
無欲の方々でしょう。
面白い実験結果がありました。
お笑い番組を見て、笑うのを我慢したグループと笑いを我慢しなかったグループで、
番組を見終わった後に、ハンドグリップを力いっぱい握るテストをしたところ
笑いを我慢しなかったグループの方が長く握り続けられ、
笑いを我慢した方は20%も握り締められている時間が少なかった。
というものです。
これと同じような実験結果は他にもあります。
甘い食べ物を我慢した後に、難しいパズルを解く作業を行うと長時間取り組めない。
という報告もありました。
高い自己コントロールを発揮した後では、意志力、自制心は低くなる。
ということがわかります。
妙に納得できちゃうのは、私自分自身にその経験があるからでしょう(笑)
学校のPTA行事などに行った後、
クタクタで何もできなかったのはコレか!!!
と、今さら感心しています(笑)
学校の先生に気を遣い、ママ友に気を遣い
言いたいことは飲み込んで、言葉を選んで会話して、
と、神経をすり減らして帰宅していたので、この原理にとっても納得です。
頑張った後は、やる気や忍耐力、時には道徳観さえも削がれます。若い人ほどこの傾向が強いことが知られています。
例えば午後は、朝からの疲れが溜まっているため、午前よりもウソの頻度が20%も増えます。入試が終わると脱力したり(燃え尽き症候群)重要な仕事の後の打ち上げでは泥酔したり、ダイエット中は怒りっぽくなったりするのも、同様の原理が働いています。
車を買うという一大決心をした直後にセールスマンが「今ならカーナビを2万円の特価で追加できますよ」とたたみかけるのは、消耗した精神の弱みを突く典型的な作戦です。
セールスマンのこの作戦、知っていると対策可能になる~!!と喜んだのは私だけではないはず(笑)
大きな買い物をした後に、畳みかけられた時には
「一度家に帰って考えます。」
こう言って
即決せずに、無駄な出費を抑えます(^^♪
もちろん、前々から欲しかったものであれば、即決でも良いのでしょうが
一度冷静になる。自分の頭をクリアな状態に戻してから考える。
賢い消費者になるために実践していこうと思います。
大きな決断をした直後に別の問題について深く考えるのは難しいものです。
なお、脳のエネルギーはブドウ糖です。消耗した自制心は、ブドウ糖を補給することによって回復します。
またコメディを見て笑ったり、当初の目標や報酬を思い出すことでも回復します。
引用は「自分では気づかない、ココロの盲点 完全版」 池谷裕二著より
笑うって大事ですね(^^♪
禁酒、禁煙中に甘いものがほしくなる理由も理解できました。
我慢によって消費された脳のエネルギーを甘い物(ブドウ糖)で補おうとしていたんですね(^^♪
とっても納得です♪
よく笑う、成功した時の自分をイメージする
これで禁酒、禁煙、ダイエット、成功できるかわからないけれども
知らないよりは知っていたほうが頑張れる気がします(*´▽`*)
ただ、近年「自我消耗」を覆すような実験結果も出てきているようですが
そちらに関してはもっとお勉強してから記事にしたいと思います。
お昼ですが、甘いものの食べすぎには気を付けつつ
自我消耗の回復に努めます(笑)
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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