こんにちは。
sukiyaki-kです。
もう寒くて寒くて、すっかり出不精です(笑)
読書時間の確保!!と思いきや、何かと忙しく・・・
ブログも書きたいことはあるのですが、先日読んだ本の中に
「語りえぬものについては沈黙しなければならない。」
哲学者ウィトゲンシュタイン
という言葉があり、一瞬息が止まりそうになりました。私はこの言葉だけを見た時には
「自分の中で理解不十分なことは人に話すべきではない」と解釈し、よくわかっていないのに、知ったふりをして語っていることがあるのではないかと、自身の過去の言動を振り返りました。
若い頃には、これがあったように思います。必要以上に自分を大きく見せたい、認められたいという思いや焦りから、不確実であったり、根拠が十分でないことも語っていたと思います。今思うと、とてもとても恥ずかしい行為です
本来は
「倫理や価値など、言葉で語るには限界があり、言葉で表せないこと、答えがわからないものに対しては沈黙せざるをえない。」
という意味でこの言葉を残したと言われています。この言葉によって、哲学のあらゆる問題は解決したとウィトゲンシュタインは信じたようです。
私の解釈なんてとってもちっぽけです(笑)
歴史に名を遺す方の名言はやはり奥が深いですね。
当たり前のことではないかと思われそうですが、実際のところ、よくわかっていないことをわかっている体で語っている人って多いような気がしています。
この言葉が出てきた本は
「脳が変わる考え方」茂木健一郎著
「天才はいかにしてうまれるか」のセクションです。
茂木健一郎さんは脳科学者でテレビ出演も多い方なので御存知の方は多いと思います。
この方の書かれる本はとっても読みやすくて好きです。
何冊か読んでいると、「同じこと書かれているなぁ。」と思う部分はありますが、それだけ茂木先生が力を入れて述べたいところなのかなと思うと、素直に読めます(笑)
実際、先生の本を読んでから脳の使い方が変わりました。その中のひとつで、脳のリミッターを外すことが可能になる場面ができたと思います。私は体力づくりとアンチエイジングのために水泳をするのですが、続けて100mを泳ぐのがやっとでした。最後の方では「もう苦しい、次の25mは歩こう」と思いつつ泳いでいたのですが、この本に書かれている
脳は100%の可能性があるとすると70%か80%のところでリミッターが働くようになっています。
という言葉を信じて、「あと25m続けてみよう」と思うと、そのまま泳ぐことが出来ました。もちろん、とても苦しかったですが(笑)
この本を読みつつ
「いちからはじめる」松浦弥太郎著
を並行して読んでいたので、特に先ほどの「語りえぬものについては沈黙しなければならない。」という言葉が響いてきたのかなとも思っています。
この本の序章の中に「わかったと処理しない」というセクションがあります。
困らない時代に生きている僕たちは、誰かの話を聞いたり、本を読んだりしても、すぐに「わかった」と決めつけてしまいます。
自分の内側まで相手の話を落とし込むというプロセスを省略して、とっさに「わかった」と反応してしまうのです。
本当に理解していなければ、その人との関係はうまくいかない。
本当に理解していなければ、一緒に目標に向かって頑張ったとしても、途中でくじけてしまいます。
「わかった」と言っても、わかっていない。
こんな悲しい癖は、なおしたほうがいいのではないでしょうか。
この言葉から、時間に追われ、効率重視で相手の話をきちんと聞いていない。うわべだけ、わかったふりをするコミュニケーションをしているところがある。と反省しています。このところ反省ばかりです(笑)
お酒のお付き合いが増える来月
お酒を飲みながらもきちんと相手の話を聴く
酔っぱらっても相手の理解に努める
ことを目標に忘年会を乗り切りたいと思います(笑)
本当は大勢の忘年会は苦手です・・・( ;∀;)
ここまで読んでいただいてありがとうございました。