sukiyaki-k’s diary

アラフィフからのやり直し人生。日々のことや黒歴史など思いつくままに綴っていきます。

母として思うこと

こんにちは。

sukiyaki-kです。

 

この度、娘が「家を出たい」と言い出した。

理由は「同じ志を持つ人々と一緒に生活をして制作活動を充実させたい。人の輪を広げたい。」とのこと。

娘は大学生で、ゆくゆくはアーティストとして生計を立てたいと考えている。期間限定で共同生活を行うと言うが、その共同生活先が県外。しかも、飛行機を乗り継がないと行けないくらい遠い。同じ志を持つ人々との共同生活は、きっと何かしらの影響を受けるだろうと想像する。それが期待なのか、悲観なのか、感性の向上なのか、行ってみるまではわからない。県外での共同生活の間、大学への通学は無理だが今は授業がズームなのでさほど問題はないらしい。

娘はまだ20代、大勢の人と出会って良い刺激を受けてもらいたいと思う。失敗もまだ許される年齢でもあると思っている。チャレンジしないで後悔するよりも、諦め悪く、自分が本当にしたいことのために体を張って欲しいと思う。

そう思う一方で娘が家を出ることはやはり寂しい。コロナ禍ということもあり、心配も大きい。過保護だとは思いつつも、何かあった時にそばにいたいとも思う。これまで寂しい思いはたくさんさせてきたけれども、娘の気持ちに応えることは少なかった。些細なことだが、お弁当に「キャラ弁」をリクエストされ、即答で却下した。「どんなキャラ弁であれば料理が苦手な自分にも作れるのか」ということさえ考えなかったが、娘は何も文句は言わなかった。雪の日の学校の送迎、遅刻寸前になり娘に八つ当たりもした。とにかくダメ母だった。それらを挽回したいと思っても、もう遅い。時間は戻らない。過去には戻れないのだから、これからの行動をどうするのかが課題となる。娘に対して後悔をするような言動はしたくない。これからも喧嘩もするだろうし、間違ったことを言うかもしれない。でも、その時その時で一生懸命にやったという自覚があれば、後悔にはならないように思う。私が後悔しているのは、その時「やればできたのにやらずに娘に我慢を強いてきた」という事実からである。

家を出るとなると、それなりの費用も仕送りも必要になる。月々の私のお給料だけでは到底賄えない。数年前、海外に短期留学をさせたことがある。娘の強い意志だった。この時は経済的理由で断念してもらおうかと考えたが、報奨金のかかったプレゼンテーション大会で娘は報奨金を自らの手でつかみ取った。留学費用のうちの飛行機代になった。初めての海外留学ということもあり、私はとても心配をしたが、娘は学ぶことの楽しさ、協働の楽しさを知って帰ってきた。現地での友人もできたと喜んでいた。貧乏留学でレストランでの食事なんてできず、屋台で食事をとっていたとのことで、帰国してから食中毒になり大変な思いをしたが、命ある現在は笑い話だ。娘は今回も奨学金に応募するという。そのためのレポートを今書いている。そんな娘を見ていると経済的な理由で行くな、とはとても言えない。借金してでも学ばせてやりたいと思う。

これまで、母親らしいことは満足にしてこなかった。人間としても未熟で、人としての道も娘に教えることは難しい。だから、娘が自分で学べるように、その手助けはしたいと思う。共同生活の開始まではあと数か月。悔いのないように準備して有意義な生活を送って欲しいと思う。

「娘には娘の人生がある。」自分にそう言い聞かせながら、娘の夢を応援することが私の生きがいのひとつとなっている。

共同生活では辛い体験もあるかもしれない。友人や親せきが誰もいない土地で孤独になるかもしれない。不安要素はたくさんあるが、それを上回るだけの期待もしている。良い刺激を受け、良い人間関係を築き、人として大きく成長をしてほしいと願う。

 

2021年9月30日 

最後までお読みいただいてありがとうございました。