フレイルとサルコペニア①
今週のお題「肉」
こんにちは。
sukiyaki-kです。
今日は肉は肉でも『筋肉』のお話です。
「フレイル」
「サルコペニア」
聞きなれない言葉かもしれません。
私自身、なんで日本語にしなかったの??
という疑問があります(笑)
漢字で表記の方がわかりやすいのにな、と言うのが本音ですが
文句を言っても仕方がないので
説明させていただきます。
フレイルとは「加齢に伴う予備能力低下のため、ストレスに対する回復力が低下した状態」を表す"frailty"の日本語訳として、2014年に日本老年医学会が提唱したもの。
ざっくり言うと
加齢のために心身が弱ってしまい、病気になりやすい状態。だけれども、病気とは違うので、適切な介入を行えば、フレイル状態からは脱却して健康な状態に戻れる、
健康と病気の間の状態。
詳しく知りたい方は☟
フレイルに関する日本老年医学会からのステートメント
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/topics/pdf/20140513_01_01.pdf
何故にこのような言葉が生まれたかと言うと
高齢者が急増している我が国では
介護が必要になる方々が年々増えています。
「自分のことはできるだけ自分でしたい」そう思っていらっしゃるご高齢の方は多いと思いますし、これは生活の質に関係してきます。
また、医療費の額も相当らしいです←勉強不足で具体的な数字がわからなくてごめんなさい。
そういった背景があるために、『フレイル』にある人を早期に見つけ
適切な介入を行って、健康寿命を延ばそう
と言うのが狙いのようです。
社会に「フレイル」という言葉を周知してもらって、フレイルを予防する活動を行う、
フレイルに対して介入を行う、これらが目的です。
フレイルの診断基準としては
体重減少 6か月で2~3Kg以上の減少
筋力低下 握力:男性<26Kg 女性<18Kg
疲労感 (ここ2週間)わけもなく疲れた感じがする
歩行速度 歩行速度<1.0m/秒
身体活動 ①軽い運動・体操をしている。②定期的な運動・スポーツをしている。①②2ついずれも週に1回もしていない。
3つ以上該当=フレイル
1~2つ該当=プレフレイル(フレイルになりかかっている状態)
該当しない=健常
が基準となっています。
フレイルは大きく「身体的フレイル」「社会的フレイル」「精神・心理的フレイル」
この3つに分類されますが、これらは密接に関わり合っています。
3つのフレイルと、フレイルの予防についてはまた改めて記事にしたいと思います。
お題の「お肉」のお話が出てくるのはここからです。
フレイルの最大の要因が「サルコペニア」です。
サルコペニアとは骨格筋量の減少です。
一般に骨格筋量は、
50歳以降に1年に1~2%、70歳までに25~30%低下すると言われています。
筋肉量の減少は
基礎代謝や消費エネルギーの低下
食事摂取量の低下や低栄養に繋がりフレイルを助長します。
すると、さらに
筋肉量の減少→筋力の低下→ADLの低下
という悪循環になってしまいます。
サルコペニアにも種類があって
1次性サルコペニア=加齢性サルコペニア(加齢以外に原因がない)
2次性サルコペニア
①活動に関するサルコペニア(寝たきり、不活発な生活など)
②疾患に関連するサルコペニア(病気に付随する)
③栄養に関連するサルコペニア(吸収不良、消化器疾患、食欲不振となる薬剤の影響、タンパク質の摂取不足など)
以上のように分類されます。
(以上参考文献は日総研「認知症ケア」季刊誌2019春号です)
フレイルとサイコペニアは密接な関係にありますので、
フレイル・サルコペニアの予防、改善については
あたらめて記事を書きたいと思います♪
この記事が誰かのお役に立てたら幸いです。
皆さま、良い休日をお過ごし下さい♪
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
朝のコスモス♪