sukiyaki-k’s diary

アラフィフからのやり直し人生。日々のことや黒歴史など思いつくままに綴っていきます。

高齢者とお薬の関係(高齢者に副作用が強く出る理由)

こんにちは。

sukiyaki-kです。

 

今日は高齢者のお薬に関するお話です。

年齢とともに身体の不調が増え、お薬を飲むことも増えると思いますが

そんな時に知っておくと便利な豆知識です。

介護なさっている方も、知っておくと

身体の変化が現れた時に、

「ん?もしかして、薬の副作用??」

って早期に気が付くこともできると思いますので、

参考までにお読みいただけたら嬉しいです♪

 

高齢者の方は、

お薬への反応が良かったり悪かったり、

時間をおいて強く現れたり、

副作用が現れやすかったりします。

 

それは何故???

 

加齢に伴う身体機能の変化が関係しています。

 

体の中に薬が残りやすいためです。

 体内の水分が減っているため、水溶性の薬は薬の血中濃度が濃くなる

 体内の脂肪が増えるため、脂溶性の薬は体内の脂肪に多く蓄えられる

 肝臓の機能が衰えるため薬の代謝が悪くなる

 腎臓機能が衰えるため薬の排泄が悪くなる

 多くの薬を飲んでいるため、薬の飲み合わせなどによって

効果が強くなったり弱くなったりすることがある

以上の理由から

高齢者はお薬の副作用が現れやすい。と言われています。

もっと詳しく知りたい方は☟をご覧ください。

 茶色の部分はクリックするとMSDのページに飛びます。

高齢者が副作用の影響を受けやすい理由はいくつかあります。

  • 年齢とともに、体内の水分が減少し、脂肪組織の量が増加します。そのため高齢者では、薬を希釈する水分が不足しがちで、水溶性の薬は濃度が濃くなります。そして薬を貯蔵する脂肪組織が比較的多いため、脂溶性の薬は体内に多く蓄積するようになります( 薬の体内分布 )。

  •                 

    加齢に伴い、腎臓では薬を尿中に排泄する能力が低下し、肝臓では薬を分解(代謝)する能力が衰えます( 薬の代謝 )。その結果、薬が体から除去されにくくなります( 薬の排泄 )。

  •                 

    高齢者は通常、比較的多くの薬を服用し、多くの病気にかかっています。

  •                 

    多くの薬を服用している人は、薬物相互作用 のリスクが高くなります。

  •                 

    高齢者に対する薬の適切な投与量を決める助けになる研究はほとんど行われていません。

  •                 

    高齢者は、薬が原因で悪化したり、または薬の作用に影響を及ぼしたりすることがある慢性疾患にかかりやすい傾向があります。

こうした加齢に伴う変化のため、多くの薬は体内にとどまる時間が長くなり、薬の作用を長引かせ、副作用のリスクを高めます。 

 MSDマニュアル家庭版より抜粋

このサイトには、医療者向け用のページもあり、研修会で紹介されるくらい信頼性は高いです。

 

お薬が変わった後、なんかちょっと違うな?

とか、

ふらつきが強くなった

おしっこが出にくくなった

失禁するようになった

眠気が強くなった

など

いつもと違うような症状が出た時には

お薬の副作用であることが考えられますので

早めに主治医にご相談することをお勧めします。

副作用は早く見つけて早く対処すれば大きな問題にはなりませんが

眠気が強すぎてご飯が食べられなかったり、転んだりしてしまうと

脱水、肺炎、骨折などのリスクが大きくなります。

 

健康寿命を延ばすためにも

お薬とのお付き合いは上手にしていきたいと思います♪

 

朝の朝顔

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この記事が誰かのお役に立てれば幸いです。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。