sukiyaki-k’s diary

アラフィフからのやり直し人生。日々のことや黒歴史など思いつくままに綴っていきます。

「遺したい言葉」

おはようございます

sukiyaki-kです

  今日は本のご紹介

「依存症」って言葉、世間にあふれていますよね?

周囲にもいませんか?

私は○○に依存している、とか

○○がなければやっていけない、って言ってる人

 

私もそうでした

酒を飲まなきゃやってらんない

男がいなきゃ無理

パチンコ屋にいる時が一番ほっとする

 

全て思い込みだったのですが

その当時は本気で、酒、男、パチンコに依存していて

かなりの時間やお金を浪費しました(笑)

思い出すのも恥ずかしい赤ッ恥人生

思い出すたびに叫びだしそうになります(苦笑)

(いずれ、これらのことも書く日がやってくるでしょう。)

 

ですが、この生きてきた様をようやく受け止めようという気になったのは

瀬戸内寂聴さんの本と出合ってからです。

それ以前から

徐々に意識、行動は変化していましたが(友人や本や映画のおかげ)

過去の自分の行動が許せずに、自暴自棄になることが多かったです。

そんな時は、まずお酒に逃げてました。

なぜって?

思い出すのが嫌だからです。

思い出すと、自分が恥ずかしくて、

傷つけた人々に申し訳なくて

情けない気持ちになるからです。

酔っぱらって思考能力を低下させて

辛い気持ちから逃げていたのです。

タイムマシーンがあるなら、

飛び乗って過去へ行って、過去を消してしまいたいと

本気で思ってました。

それはまたの機会に書くとして、

今回は自分の過去が受け止められるようになった一文をご紹介します。

 

五欲煩悩迷妄のどうしようもないものを吐き出したら、何かそこに見えてくる。

本当に馬鹿げたこと、恥ずかしいことをいっぱいしてきたし、

あの時ああしなければ良かったってことはいろいろあるけれど

そんなことを今さら後悔したってしょうがないじゃない。

そうしないと生きていられなくてここまで来たんだから。

だからもう、自分の愚かさに腹を据えて

自分のしたことをたじろがずに見つめてやりましょうって感じになった。(P53)

 

 瀬戸内寂聴さん著 「遺したい言葉」より引用

これは

 近松秋江(ちかまつしゅうこう)さんの

「五欲煩悩迷妄の煉獄を経てきてはじめて人間のことが透明に見えてくる」

 たくさん迷った人ほど浄土を見ることができる。

という教えからの一文なのですが

そんなことを今さら後悔したってしょうがないじゃない。

そうしないと生きていられなくてここまで来たんだから。

 この2行で目が覚めた思いをしました。

それまで、

過去をなくそう、消してしまいたい

という思いにばかり囚われていましたが

そうしないと、生きてこられなかった。

そうだった。

この本に出合うまでは

過去の自分を責めることしかできませんでしたが

今は

その時期、その時期

自分なりに懸命に生きていたんだと思えるようになりました。

自分の過去をたじろがずに見つめられるかはわからないけど

過去は消せない。受け止めるしかない。という気持ちになり、

発狂しそうな羞恥心や、死にたくなるほどの自己嫌悪からは、解放されました。

自分の過去に苦しんでいる人にお勧めの本です。

クリックで楽天に飛びます。

 

 

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